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スペイン煮物 guiso

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どこの国でも どの家庭ても 冷蔵庫に少しずつ残ったものを どうにかする時のレシピーがあると思います。 ギソは それ。 とにかく いろんなものを炒めて 煮て 味付けする。 ニンニク・玉葱・人参は たいていあるので それは 基本。 それらのみじん切りをいためて しなしなになったら チョリソ 肉類 ピーマン ズッキーニ なす などなど あるものを いれて あたためて スープを入れて 煮る。 そのあと サンドイッチ用の食パン 2分の1 もしくは あまったフランスパン薄切りを軽く揚げた物 にんにく サフラン タイム クミン アーモンドを  モルテーロ でつぶして ワインを少し そそいで 鍋に 流す。 今日は 赤ピーマン 緑のピーマン ズッキーニ ジャガイモ 角切りの豚肉 とり胸肉 チョリソマカロニをいれました。 ベーコンやハムなどをチョリソのかわりにいれても いいと思います。 guso の動詞 guisarは 料理をする という意味からもわかるように ギソは 代表的料理です。 独身の女の先生が 「わたしの家では 母が guisarするので わたしには たくさん時間があります。ですから いつでも 相談にいらしてくださいね」とおっしゃってました。 料理が家事の中でも 第一重要でもあるので 家事をする というふうな使い方もあるようです。

スペインのすり鉢のようなもの モルテーロ

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もし あなたが スペイン語の料理の本を読んでいて machacrということばが出てきたら どうしますか? マチャカールって かなり頻繁に出てくるのではないかと 思います。 それは この道具を使います。 モルテーロ morteros 木のものが一般的ですが 白い石のものが最高です。 いつか ほしいと思ってる物リスト 一位。 スープ ギソ(煮物)など ニンニク・サフラン・パセリ・アーモンドなどをこれでつぶして 加えます。 つぶしたあと ワインなどをたらして きれいに洗うようにして 鍋に流し込みます。 machacar 砕く という意味ですが しつこく言うこと くどくど言うこと また 猛勉強して 頭にたたきこむことなど の意味があります。 machacaは 名詞で うんざりさせる人。 でも お料理の世界では マチャカールは とても大切で おいしさのポイント。 うんざりとは 正反対のところにいますね。

Patatas Bravas パタタス ブラバス

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パタタス・ブラバス patatas bravas bravo(a) たとえば トロス ブラボス が闘牛を意味するように 勇敢な と言う意味がもともとの意味。 それが イタリアで 喝采と言う意味で使われるようになって ブラボー は 世界的に使われることばになった。 もちろん スペインの劇場でもつかわれる。 そして このパタタ・プラバスは サルサ ブラバがかかっている。 このサルサは ちょっと ピカンテ(辛い)。 スペインの料理は基本的に辛くない。 ピカンテなものが苦手なのだ。 だから このほんのちょっと ピカンテなだけで 勇敢であるとされる。 サルサの作り方 玉葱 小 一個 にんにく ひとかけ トマト 小一個 唐辛子 (好みで スペインだと ひとかけ。 粉末だと ほんとにちょっと) タイム クミン スープ 20㏄ 玉葱 にんにく は みじん切り いためて しなしなになったら きざんだとまとを加え 塩・タイム・クミンをいれ ブレンダー または 裏ごし。 スープを加えて一煮立ち。 じゃがいもは  地中海ポテト と同じように切ります。 本来の作り方は 小さいポテトを選んでまるごと 揚げて ソースと一緒に 煮るというのが 伝統的な作り方だそうですが 今では 揚げたものに ソースをかけたものが一般的です。 さめたら ソースとまぜて 電子レンジで温めると それなりにいただけます。

トンカツソースがなかったら・・・。

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最近では キッコーマンの工場がオランダにできて ヨーロッパのどんなところでも たぶん買えるようになったと 思いますが トンカツソースは 田舎では無理。 これは ケチャップ 醤油 マスタード さとう 胡椒で作った 緊急版トンカツソース。 とんかつって けっこう スペイン人好みの味だと思う。 パン粉は バン・ラジャード パセリとニンニク入りというのが気に入ってます。

いんげんのオリーブオイルあえ 典型的第一プレート

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いんげんです。 ゆでて 水を切って オリーブオイルを熱して いためたにんにくをじゃっと かける。 それだけ。 基本的に  アセルガ 福寿草の調理例 と 同じ方法。 シンプルですが おいしいです。 オリーブオイルは たっぷりめで。

ビンチョス モルーノス

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アラビック系の肉料理です。 だから 本来は コルデーロ 子羊の肉を使うのですが 日常的には 基本的に何の肉でもよく(?) 豚の角切りを使ってます。 アラビック系食べ物なのだから 豚肉って ほんとに邪道です。 豚肉は一口大の角切り 一口カツ用に用意されたもの 300㌘ 調味料 ニンニク 1-2かけ すりおろし  玉葱2分の1 すりおろし      クミン (コミーノ) タイム(トミージョ) 胡椒 パプリカ 赤唐辛子粉末(好みで)      オリーブオイル 好みで 隠し味 醤油を少々 塩 豚肉は 調味料とまぜて しばらく 冷蔵庫に。 できれば 一晩。 フライパンに 別のオリーブオイルとニンニクみじん切り(調味料に載せてるのとは別) を あたためて 豚肉を 入れて 焼く。 本来なら こういうふうに串刺しです。 でも わが家は 串なし。 たぶん 串に刺した方が 子供達もよろこぶだろうなー。 ピンチョス と言う時は 普通は バルなどで ちょっと飲むときに 一口大のつまみを指します。 語源は たぶん このピンチョス モルーノスだと思います。

地中海ポテト フライドポテト メディテラネア

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LAYのポテトチップスにも 地中海風というのがありますが 基本的には それと同じ。 ナイフで さくっと こさぎとるように切ったポテトを油で揚げて 酢 おろしニンニク 塩をまぜた ビナグレットにまぜただけ。 寿司メシを作る時と同じで ポテトの熱で 酢が蒸発し むはっ て感じになると おいしい。 普通のフライドポテトと違って さめてもおいしいし 電子レンジで温め直しても おいしい。 マドリッド 郊外のアルカラ・デ・エナレスに住んでいた時はよく食べていたけど なぜか このあたりのバルでは 作らないようなので 作ってみたら けっこうおいしい。 ローストチキンにも あいます。 じゃがいもは スペイン語で パタタ。 写真を撮る時 パタタと 叫びます。 でも 気をつけないと マヌケ顔になる。 チーズのほうがいいかも。 ウィスキーって いう人もいるよね。 て のんべだけ? ラテンアメリカのスペイン語では パタタではなく パパ。 papáと papa。 アクセント記号があるほうが おとうちゃん。 なだらかに 発音すると じゃがいも。 ちなみに法王さまも パパですが アクセント記号がありません。 アルゼンチン人は よく パパフリターと さけびます。  頭がよく 働かない時などに。

チュレーラ  チュロスを作る道具

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こんなもの買いました。 なんとなく 機能的な気がして。 おまけに 金属と木というコンビネーション。 わたしの好きなもの。 チュロスを作るための器具です。 でもねー ものすごく 力がいるのですよ。 ものすごく。 両手で 取っ手のところを持って あごで押し出さないと 出てこない。 かなり悲惨な状態で使います。 24ユーロ。 麻の絞り出し袋のほうがおすすめです。 ぜったい。 片手で 押し出せるし。 とりあえず これは 台所の飾りになりそうです。 チュロは churro churoは かっこいいとか そんなニュアンスで使います。 chuloは なまいき。 カタカナだと 同じだけどね。 chulillo チュリージョは かっこつけやさん。 うちの長男は よく そういう陰口をたたかれます。

ロース肉のサンドイッチ lomo

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グラナダの脳外科病院のそばにある バル マルエコ(モロッコ)でいただいたポカディジョ (フランスパンのサンドイッチ)です。十二時の予約だったのですが 朝 十時半についてしまい 待ってる間に 入ったら 色んな種類のサンドイッチがあり いろいろな名前がついています。 その中の マルエコサンド。 なにゆえ マルエコサンドという名なのか 不明ですが バルの名前をつけているのだから きっと自信作なのだと思い それを選びました。あまりに大きくて 夫と半分ずつでちょうど良かった。  それ以来 時々 というより 頻繁に作ります。 これだと 肉嫌いの末っ子もよく肉を食べます。 ロース肉 ロモと呼ばれる部位です。 おろしき チーズ用と上はわさびなど用 小さくて便利なのは わさび用 もちろん日本で購入 パンの間に 焼いたロース肉 野菜類 レタス トマト ゆでたグリーンアスパラガス 薄切りのたまねぎ そして マヨネーズ。  マヨネーズ は いつも手作りです。 わさび用のおろし金で 少し にんにくをすりおろして 混ぜてもおいしい。 このみで オリーブの実・キュウリのピクルスを足して。 de tomo y lomo すんごく と言う意味。  悪い意味を強調する時に使います。 たとえば tonto de tomo y lomo めっちゃ あほっ。 韻をふんでいて つい使ってしまいそう!!

トマトソース

夏も終わりかけてる。 この時期にドイツ人の友だちの家に行くと  庭にコンロを出して ぐつぐつと トマトソースを作ってる。 我が山村に住む外国人は一般にナチュリスト。 自然主義者というか エコロジーの人たちだから グリーンハウスで 作ったトマトを拒否し 冬のための トマトソースをぐつぐつ 作る。 太陽いっぱいで育ったトマトはおいしい。 わたしは そこまでの気合いの入った生き方をしていないので トマトソースは だいたい 必要な分 そのつど 作る。 といっても 手間は 同じなので まあ 二回ぶんくらいずつ。 五人家族といっても 大食いの五人家族なので 2回分のトマトソースでも タマネギを切るだけで たいへん。 とてもじゃないが 冬の間 食べる分を確保する 体力もないし 確保する場所もない。 トマトは 冬はハウスものになるが それでも 生を使うことだけは こだわる。 缶詰やテトラパックなどの トマトの熟したものも売っているが やはり 比べるとと全然味が違う。 長男など 味に こうるさいから 一発で 気付く。 こういうヤツと結婚する女の人は気の毒だ。 わたしのトマトソース二回分の材料。 タマネギ 1㌔ 人参   500㌘ 赤ピーマン 500㌘ にんにく  3片 トマト  1㌔ 塩・タイム・ローレル・オレガノ さとう 隠し味 トマトは湯むきとかしないでざく切りでそのまま使います。 そのかわり 苦みが出るので 砂糖をいれるわけです。 トマト以外の野菜は おおまかなみじん切り。 ひたすら ひたすら 炒めます。 弱火でぐつぐつと タマネギの独特のにおいがなくなって すべての 材料がしんなりしてきたら トマトをたして そのまま ぐつぐつ。 それをブレンダーにかけて どろどろにしてできあがり。 味見して 塩加減を調節。 これは  エンバナーダ  などにも使います。 スパゲティなどに使う場合は バジルを混ぜる。 トマトは ラテン・アメリカから 持ってきたのだから それ以前は なかったわけですよね。 今では トマトなしには 南欧の食事は考えられないくらい。 ponerse como un tomate 恥ずかしくて トマトみたいに 赤くなる トマトの雰囲気って 万国共通。 夫は 息子

モストを飲もう。

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最近 スペイン全国展開のバレンシアー本拠地とするスーパー『メルカドーナ』 で売ってるモストのボトルがプラスティックになった。 母は ブドウジュースと呼んで 喜んで飲んでいたのに プラスティックになってから 飲まなくなった。 やっぱり 味が違う。 地元の小さなスーパーで まだ ガラスのボトルが売っていた。 さっそく 買っていくと 母が喜んで また飲み出した。 もともと ティント 赤が好きだったんだけど 今日は売り切れで 白を買っていく。 暑いせいか 冷たくした 白もなかなかおいしい。 写真は カスティジョというメーカー。 アップルジュースが少し入っている。 だから 軽い。 そして安い。 一本 80センティモ くらい。 約 130円くらい。 子供達とバルに行くと 昔はコカコーラを頼んでいたが 最近は モスト。 モストはブドウの絞り汁をまだ発酵していないもの。 モスト そして いわゆるボージョレ ヌーボー といわれる ビノ・フォーベン そして ビノ つまり ワインになる。 モストを頼むと ちゃんと おつまみが出る。 アルコールは 全然ないが バルの楽しみの第一歩を踏み出したことになる。

料理とビオラ そして 脳腫瘍

このブログを始めたのは お料理クラスに通っていた時。 職安の料理人コースだけど それでも 主婦のたまり場だった。 先生は 時々 スペイン代表で お料理のあつまりのある時にフランスなどに 出かける人。 腕のよい料理人ではあるけれど 店を出すに当たって センスが今ひとつであったために 華やかな経歴は ないように 思う。 賞は かなり取っているから ないとも言えないのだけれど つまり 彼の腕に見合わせただけの経歴はない と言うべきか。 考えてみれば お料理教室で 毎日 四種類の料理を作っていたのだから もっと ブログの更新はできるはずだった。 にも かかわらず 1日 五時間のクラスのあと なかなか料理についての記事を書こうという 意欲も時間もみつからないまま 今度は コンセルバトリオで ビオラを習い始めた。 ビオラは やはり 練習しなければならない。 授業が多い時で三時間。  そんなに拘束時間はないのだけれど 練習をしたり その合間に こどもたちの勉強をみたり なんやかんやしていると 本家のブログも更新が止まっていたりする。 そして 脳腫瘍。 ほんとは 脳腫瘍に関する記事を 本家のブログのほうに 書こうと思いつつ まだまだ 整理できないでいる。 吐きまくっていた時に 信濃町のK病院 西新宿のI病院に行って調べた。 でも 見つからず それから 20年近くたって 見つかった。 幸いに 成長のゆっくりな 腫瘍だったので そんなに大きくなっていない。 ガンマナイフで 成長を止める処置をする。 頭を開いてとれば 顔のしびれを押さえられると 日本語のホームページには載っていた。 それでも 頭を開いた場合の副作用というか リアクションが 怖くて 開くのはいやだった。  顔は 少しずつ しびれていく。 それでも 最近 吐かなくなった。 そして 転ばなくなった。 転ぶのが腫瘍のせいだとは 思わなかった。 転ぶのはわたしの性格のせいと 上背のわりに小さな足 のせいだと思っていた。 だから うれしい。 腫瘍の治療に関して あと何年生きるか その寿命のあいだに 腫瘍による 悪作用があるかどうか そういう観点で 治療はすすめられる。 その時 はじめて 自分の人生を限りあるものとして 客観的に 考察するということを覚えた。

こどもたちの粘土遊びクッキー

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白いバター生地と茶色のチョコ生地で作るクッキー。 手でまるめたり 広げたり 切ったり つなげたりして 顔をつくりました。 成功を祝って 星 を作るのよっ と 姉 マリア。 手はチョキにしないと 星にならないでしょって パーを出した弟は 叱られる。 もう一度 星ができた。

エンパナーダ

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今日は エンパナーダを作りました。 昔は 大きいのがエンパナーダで 小さい一人一個ずつのが エンパナディジャだと思っていたのですが パン生地に具が入ってるのが エンパナーダ パイ生地のが エンパナディジャだそうです。 今日の具は ツナのトマトソース煮。 トマトソース は まとめて作って 小分けして 冷凍しておくと便利です。 ツナは ツナ缶。 だいたい六人分で400㌘くらい。 それに トマトソースは カップ1.5から2くらいで。 パン生地は 白パン生地なんですが 長男が 焼いて固くなるのがいやだと言うので バターを 600㌘の小麦粉に たいして 50㌘くらい混ぜます。 わたしのパン生地の材料 小麦 600㌘ 塩  ひとつまみ さとう おおさじ 1 イースト 生 20㌘ ぬるま湯 カップ半分 牛乳  カップ 1 水分は 適当に調節してください。 発酵は一回だけで 形作り。 ひろく のばして ぎょうざみたいに。 わが家は 子供達にやらせるので 形はふぞろいですが あっという間に終わります。 こういうお手伝いは大好きですね。 写真は 長女の作った物。