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安いワインのスペイン風飲み方①:カリモーチョ

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スペインはワインをベースにした飲み物がいろいろあります。今回はその中でバスク地方の言葉で名付けられた世界的に人気のカリモーチョを紹介します。 カリモーチョは、コカコーラと赤ワインをミックスした飲み物です。すぐに酔っ払えるため、ハイティーンが集まっての飲み会(ボテジョンと呼ばれる)でよく飲まれています。バケツ(スペイン語でクーボcubo)で大量に作って飲むので、クボテジョン(cubotellon)と呼ぶ地域もあります カリモーチョの歴史  起源ははっきりとはわかっていません。コカコーラの工場がスペインにできたのは1953年ですから、それ以降に一般化されたのでしょう。記録によると1970年にはスペインのあちらこちらでコカコーラとワインを混ぜて飲んでいました。 ただし名前はカリモーチョではなく、エリアによって呼び名が違っていました。 コカコーラとミックスすることから、リオハでは貧乏人のためのキューバリブレ(Cuba Libre del pobre)、バルセロナではヒターノ(スペインのロマ)のキューバリブレ(El Cubata Gitano)と呼ばれていました。つまりラム酒を混ぜるキューバリブレの代わりに、安い赤ワインを使っているという意味合いです。 次にカリモーチョの名前の由来を説明します。1973年に起きたある事件からスペイン全体でバスク語のKalimotxoという名前が定着しました。 バスク地方地方ビスカヤ県のガチョにあるバルPuerto Viejo de Algortaでパーティが企画され大量のワインが用意されました。 ところがコルクに問題があって酸化が進みそのままでは飲めない状態に。そこでコカコーラとミックスすることになったのです。しかし用意された飲み物は大好評でパーティーも大成功でした。 そのためそのパーティーを主催した2人のあだ名であるKalimero(カリメロ)と  Motxo(モチョ)からカリモーチョと呼ばれるようになりました。 一説には第二次世界大戦中にイタリアに滞在していたアメリカ軍の兵士がコカコーラと赤ワインをミックスして飲んでいたともいわれています。これ、とても可能性が高いのではないかな?と思います。 少しずつイタリアからスペインへと、伝わって来たのかもしれないですね。 カリモーチョの作り方 材料をミックスするだけで完成する簡単なカクテルです。 材

ドン・シモンのジュースは日本でも買える?いろいろな味が楽しめるスペインメーカー

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子供達は学校にメリエンダといって 十二時くらいに食べる軽食を持っていきます。 だいたい サンドイッチ(ボカディージョ)とジュースなんですが この良く買うジュース 日本語も書いていると言うことは 日本にも輸出してるのかしら。  と問いかけたらコメントいただいて全国的に普通に販売されている模様。 もしかしたらスペインのジュースと知らないで飲用している人もいるのかもしれませんね。 そこで今回は、ドン・シモンと人気のある商品を紹介します。 ドン・シモンはスペインでは革新的な会社 ドン・シモンは1980年創業の比較的新しい会社です。創業70年をやっと超えたところ。 ドン・シモンは安いワインを販売する会社として設立しました。スペインで初めて紙パック入りのワインを売り始めた会社です。 スペインは食べ物に関して保守的な傾向があります。そのため今でも紙パック入りのワインなんてと眉をしかめる人がいるほど。 それなのに1980年に紙パック入りのワインを作り始めたのはなかなか革新的なことだったのです。 ドン・シモンの商品 ドン・シモンはワイン以外にもさまざまな商品を展開しています。 ドン・シモンのサングリア この投稿をInstagramで見る Don Simón(@donsimonesp)がシェアした投稿 こちらはスーパーで普通に売られているサングリアです。 この投稿をInstagramで見る Don Simón(@donsimonesp)がシェアした投稿 こちらはbioのサングリア。ボトルも可愛い。 ドン・シモンのティント・デ・ベラーノ この投稿をInstagramで見る Don Simón(@donsimonesp)がシェアした投稿 ティント・デ・ベラーノは直訳すると夏の赤ワイン。スペイン・アンダルシア・コルドバで生まれた飲み物です。一般的には安い赤ワインとガセオサと呼ばれる炭酸飲料を混ぜて飲みますが、ドン・シモンは商品化しました。 食事のときにもよく飲まれます。 ドン・シモンの果汁100%ジュース この投稿をInstagramで見る Don Simón(@donsimonesp)がシェアした投稿

トルティージャ『スパニッシュオムレツ』のレシピ

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トルティージャは だいたい マドリッドのどこのバルに行ってもあるくらい 国民的食べ物です。 いえ 国民的だと思っていたのですが アンダルシアではなかなかおいしいトルティジャはいただけません。 実は 国民的というより カスティジャ地方の地方の食べ物だったんですね。 マドリードを中心にしたカスティジャ(Castilla カスティーリャとも表記) アビラ、セゴビア、ソリア、ログローニョ、ブルゴス、サンタンデル、パレンシア、バリャドリードの8県をカスティジャ地方と呼びます。セゴビアはお城と水道橋でブルゴスはカテドラルで有名な場所です。 写真はブルゴスの朝食風景。切り分けたスペインオムレツと一片のパンを選べます。 フォークを刺しているのを日本人の方は気になるとおっしゃいますが、私はお箸ではないですし、まったく環境の違う場所での習慣なので特に気になりません。 フォークで刺すのは、一度誰かに出したものを手をつけなかったためにまた他の人に出すというようなことが起きないようにしている習慣です。 スペインオムレツの作り方(基本) 材料 基本は ジャガイモとタマネギ少々ほかのものを入れるのは邪道という マドリッ子は多い。ジャガイモ4個に対して タマネギ4分の1 卵 4個から5個 揚げ油 焼く用の油少々 作り方 ジャガイモとタマネギはうすくうすく切る  ジャガイモとタマネギの薄切りに軽く塩をして混ぜる 卵を割ってボールに入れ、泡だてずにかき混ぜる 多めの油を熱しておく(揚げ油) ジャガイモとタマネギを揚げる(揚げながら煮るという気持ち) ジャガイモとタマネギに火が通ったら(よく火を通す)、溶いた卵に入れてよくなじませる 油を薄く敷いたフライパンにジャガイモとタマネギを混ぜた卵を流す 軽くかき混ぜて中まで火を通す(中に火が通っているけど ぱさぱさではない状態。フレンチオムレツと同じ方法です。) ひっくり返す時は お皿をフライパンにかぶせて(ですから フライパンより一回り大きい皿を使う) 一度取り出した後 焼けてない方を下にして フライパンにもどす。 これは ピクニックに行く時のマドリッ子の定番です。 ピクニックにかかせない おうちメニューのトルティジャ スペインオムレツの作り方(上級編) 別のタイプのトルティジャを紹介します。 おしゃれなレストランで出される ソース(サルサ)であえた トルテ