赤い薔薇ソースの伝説

日本ではまず映画から紹介されました。1992年製作だけど 日本公開はもう少しあとだったと思います。 たぶん 1994年。 メキシコ映画。
原題は Como agua para chocolate。(ウィッキーペディア 英語)
チョコラテのための水のように というのが 直訳。 チョコラテは どろっとしたココアよりもっと濃い飲み物。 スペインだと チュロとかチュロよりもっと 太めのポーラスとじゃぱじゃばとつけて頂きます。 その チョコラテを作るための水 すなわちぶくぶくと沸騰している。
憤った心を表すメキシコの慣用句。
主人公ティタはある家族の末っ子。 ペドロと愛し合っています。
しかし 母親は末娘は 母親の世話をするもの ということで結婚を許しません。
ペドロは愛するティタと一緒にいるために ティタの姉と結婚します。
ティタは 愛を伝えるために お料理をし続ける。
本では 各章が1月から12月までになっているのですが それぞれ レシピーではじまります。
1 Tortas de Navidad(クリスマスケーキ クリスマスは 1月6日まで続くので)
2 Pastel Chabela(チャベラビールのケーキ チャベラを歌うマリアッチがあります。)
3 Codornices en Pétalos de Rosas(薔薇の花びらソースをかけた ウズラ)
などなどと続きます。 それぞれのレシピに関しては また書きたいと思います。
この3番目の ペドロのプレゼントの薔薇の花束で作ったレシピーから 邦題はつけられたようです。
映画の中では 男をなじるティタの場面があるのですが 原作にはなく ただひたすら 料理を作り続ける。 だから そこには エロチックな魔法がかかってしまう。
「愛は考えるものじゃない。感じるか、感じないかだ。」
この小説は 売れ行きから ガルシア・マルケスの「百年の孤独」と比較されますが
私は むしろマルケスの 「エレンディラ」を思い出しました。その強烈な母親とエレンディラの祖母の性格によって。
エレンディラは まだ少女です。 両親が亡くなって 祖母の世話をしていますが 不注意から家を燃やしてしまう。 それで 祖母は 失った物を返すために 売春をさせる。 そして 最後は男の子が彼女のために 祖母を殺す。 もちろん 男の子は 彼女と一緒に行こうと思っている。でもエレンディラは喜んで 走って 一人で 去っていく。
エレンディア こうやって書くと悲壮な感じがしますが いわゆる魔術的リアリズムで 不思議な世界へ連れ込み 笑いと悲しみを両方感じることができるはずです。
赤い薔薇ソースの伝説(1992) - goo 映画

本も邦題は 赤い薔薇ソースの伝説 です。
コメント
あれは映画用ではなく お話集のお話のひとつ。 天使のはなしと エレンディラと あとなんだっけ・・
本も 何度も読んだけど やっぱり大好きです。 天使の話は 本のイメージが強かったんだけど 三回目には やっばり映像もいいなと思えました。 著者自身の映画化なのでかなり本に忠実だったと 私は感じてます。