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クレーマ カタラーナ 

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クレーマ・カタラーナは スペイン・カタルーニャ地方のお菓子です。 Crème bruléeクレームブリュレにそっくりです。 クレーム・ブリュレの歴史 によると どちらが 古い歴史を持つのかわからないそうです。 クレーム・ブリュレは イギリスで1691年にMassialot's cookbookに掲載されたのが 歴史にはっきり現れた最初だそうです。 その時は フランス語で呼ばれていたので フランスからイギリスに伝えられたというのが定説。 しかし 18世紀にはburnt creamと呼ばれるようになりました。 英国のトリニティ カレッジで 典型的な デザートです。 もともと フランスは 国王の土地は 北部のみで 南部は貴族の領地。 そこは 国王の属国であると同時に スペインのアラゴンの国王の属国でもありました。 スペイン・カタルーニャも アラゴンの属国。 そして カタルーニャのことばとフランス南部のことば オクは 大変似ていて出自は同じと考えられます。 ですから たぶん このあたりから出てきたデザートであることは確かですね。      crema catalana 材料 牛乳 300㏄    卵  三個    砂糖 60㌘    コーンスターチ 6㌘ 小さじ1くらい    レモンの皮 少々    バニラビーンズ または バニラエッセンス    赤砂糖 30㌘ 作り方 牛乳にバニラとレモンの皮を入れて暖めます。     卵を泡立てます。 砂糖をいれて白く重たくなるまで泡立てたら コーンスターチを混ぜます。     泡立てた卵に牛乳を少しずついれて かき混ぜます。     弱火にかけて だまができないように ゆっくりかき混ぜながら火を通します。     火が通ったら (ニ・三個 空気のもれるように 表面にぶつぶつ出たら)火を止めます。     一人用のお皿に入れて冷やします。          いただく前に 赤砂糖を軽くふって 鉄の型を熱して 表面を焦がす。(caramelizar) バーナーでこがしてもいい。      写真は クレーマ・カタラーナ用の焼きごて。 カラメルソースを上にかけてもいいです。 カラメルソースは 砂糖と少量の水を小鍋に入れて火にかけ 色がついたらできあがりです。 池袋のスペイン料理屋さんでは テーブルに持ってきた後で バーナ

タイムはトミージョ

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お台所で秘密のお話: スパイスでもっとスペインらしく で スペインで使われるスパイスの種類を書いたのですが、今日はその中でも一番よく使われる トミージョ、つまりタイムについて書きたいと思います。 山に生息するタイムは200種類以上があって、スペインシェフはその中からお気に入りをピックアップして 料理によって使い分けるそうです。しかし私はそこまで細かく比較できないので タイム全般について紹介します。 これは カソルラ山脈にどんなふうに生息しているか 見て頂きたかったのですが残念ながら 1月に撮影したものしかなかったので 少し 枯れ気味。 それでも さわるととても良い香りがします。 11月くらいであれば、まだ緑で村人たちは ちょうどオリーブの取り入れ時期なので このトミージョ つまり タイムの入った お風呂にはいります。 オリーブの採り入れはとてもハードな肉体労働で疲労が半端ではないのです。 自宅でタイムのお風呂に入りたい場合は、乾燥しているタイプのタイムを小さじに2杯くらい小鍋でぐつぐつ煮立て、こしてお風呂にいれます。 香りも良く、筋肉痛がとれて気持ちよく眠られます。 タイムの花。 写真はウィッキーからお借りしています。 タイムをスペイン料理ではどんな時使うか。 たとえば 肉を炒めて ソースと一緒に煮込む時 かたまり肉を オーブンで焼く時 タイムをまぶし ローズマリーを一枝 そして ワインをかけて焼きます。 スープ御飯のようなものにも。  サイモンとガーファンクルの歌のなかでも パセリ セージ ローズマリー タイム と歌われていますね。 やはりヨーロッパではどこでも タイムがよく使われるのでしょう。 タイムは 酸性を嫌うので日本で育てる時は 石灰を入れて中和します。 カソルラの山はもともと 海の底だったので カル つまり 石灰がたくさんで だから タイムもたくさん あるようです。

洋梨のアーモンド突き刺しデザート

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Peras escalfadas con almendras 洋梨の甘煮にアーモンドを差し込んだだけですが ちょっとアートな感じが スペイン的かな と思います。 材料 洋梨 六個 レモンの絞り汁 レモン半個分  レモンの皮 砂糖 100㌘ アーモンドスライス 25㌘ 油を敷いていないフライパンで軽く煎ります。 リキュール 15㏄ (普通は マラガワインを使いますが ブランデー ラムなど) 作り方 洋梨は むいて そこがまっすぐになって立つようにする。(もし斜めになっていたら真っ直ぐ切る) むく時にへたをとらないように注意。 へたを上にして立たせて ちょうどよい大きさの鍋にいれる。 たおれないようにぴったりサイズ。 いったん 鍋から洋梨をとりだし 鍋に水をいれ砂糖をとかして 沸騰させる。 洋梨をいれ 約20分から30分 軟らかく煮る。 ただし柔らかくなりすぎると へたる。 火からおろす5分前にリキュールを入れる。 暖かいうちに アーモンドをさしこむ。 写真をさんこうにして。 1日おいて 冷たくすると アーモンドの風味が 洋梨の中に 混じり込んでおいしいです。

garum ガルム 古代人の魚のソース

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アンダルシアの西 南方 カディスは ヨーロッパでも古い街です。 その近くにあるボロニア。Bolonia そこには ローマ人の街の遺跡が残っています。 紀元前二百年以上昔の街。 公共風呂や下水道 石を配した歩道  そして なんといっても このガルムを作る工場の後。 これは マグロの内臓を使って作るソースだったのです。 お酒 塩 酢 香草を混ぜて 約2ヶ月熟成します。 このソースは ギリシア人が発明し プラトンも これを好み ガルムについて 長々と 書いています。 そして ローマ人にも伝えられ ここ スペインでも作られていました。(もちろん 当時はスペインじゃないけどね。) 遺跡を見たあとは 浜辺へ。 この日は 空が少し曇っていましたが 砂も暖かく 気持ちの良い日でした。 この浜辺 あまりにも広いのでほとんど 家族で独占状態。 そして こちらは Zahara de Atunes まぐろたちのサハラ と言う名前の浜辺。 カディスです。 カディスは マグロの水揚げ量も多く 日本に輸出しています。 マグロなど赤身の魚は 安いタンパク源でしたが 現在では 日本に輸出される影響で かなり値段もあがりました。 それでも 新鮮でおいしい。 カディスって どんなところなんだろう と言う方は こちらのブログをご覧ください。 カディスの市場の写真や料理も。 素敵な写真ブログです。 Rio Despacio garum ウィッキー 英語版